こんにちは、スミながらです。
関東以外に住んでいる人の中には「東京の道路事情ってどうなの」と思う人もいるはずです。
これを見ていただければ、ざっくりした雰囲気をつかんでいただけると思います。
東京は古代ローマである
僕が生まれ育った静岡県浜松市は、大変良いところである。日照時間が長く、台風もめったに来ず、冬もそんなに寒くならない。めったに雪が降ったことがないので、やはり東京より暖かいのだと思う。東京で何度か何センチか積もる雪を経験したが、大人げなくはしゃいでしまった。
浜松と言えば家康である。若い頃を過ごし、武田信玄との負け戦を経て力を蓄えたところである。(あまり詳しくないが。先日実家に帰った時に、僕の父親の骨が入っている墓地が、実は三方ヶ原の合戦の跡と知って驚いた。)
その浜松で育って常日頃感じていたのが、道が不便、ということである。
「東京にも名古屋にも行きやすいじゃない?」と思う人もいるかもしれない。しかし、その道は、基本的に、東京の人が名古屋や京都に行くために便利なように作られている。
要するに、右、左は生きやすいけど、上には行きにくいのである。どの国会議員が頑張っているのか分からないが、今でこそ浜松から山道を通って長野につながる高速道路が、少しずつ少しづつでき始めているが、僕がいたころは、長野のスキー場に行こうとすると、まっすぐ上に国道で行くよりも、いったん名古屋まで左に高速で言って、戻るような感じで右の長野方面に中央高速で行った方が早かったりした。
何を言いたいのかというと、やはり東京は人が多いだけある。基本的に、東日本の道は、東京の人中心に作られているのである。
すべての道は東京に通じている、というと言い過ぎかもしれないが、住んでみてそのことは強く感じる。
東京からはどの観光地までも最短で行ける
どこに行くにも、東京からはたいてい高速道路が走っている。
例えば甲府にキャンプや果物狩りに行きたいと思えば中央自動車道で、二時間半もあれば行ける。ちょっと道をそれて、富士山に行きたいと思えば、中央自動車道をちょっとそれて、親切に河口湖まで最短で行ける高速道路が通っている。
軽井沢や、伊香保温泉なんかに行きたいと思えば、関越道で二時間余りあれば行ける。
日光とか那須高原という、いわゆる皇室がらみの観光地も2時間前後で行けたりする。
千葉の房総半島の先っぽに行こうとすると、アクアラインに乗ったら高いだろうなという予想を裏切って、ETCを使えばさほど高くない値段で(2019年3月現在)二時間もかからずに行ける。
今の僕の家から五分も行けば首都高の入り口があるから、ほんとにドアtoドアで、すべての観光地までつながっているようなものなのである。
便利さをしのぐ渋滞の恐怖
東京に行ったらあそこも行けるし、ここもいける、と結構楽観的に考えていた。
東京の渋滞にはまる、という体験をするまでは。
僕が住んでいた浜松には、基本的には渋滞というものは存在しない。というとウソになるが、まあ知れている。
先日、僕はその怖さを思い知った。もちろん11年東京に住んでいれば、ある程度渋滞を予測するのだが、一年前、二月末に、伊豆半島の河津の河津桜を見に行こうと考えた。もちろん、渋滞を考えなければいけない。ただ、ある程度自由が利く仕事なので、平日に休みをとる、という僕の中での観光地に行くときの鉄則を選択している時点で、幾らか僕の警戒心は緩んでいたんだと思う。
観光地に行くときには、絶対休日に行ってはダメ、というのは、東京に住んだ何年もの間で僕の体に深くしみ込んだ教訓である。
それでも警戒を怠らなかった。
「河津桜」この名前だけで人が集まりそうな雰囲気である。
実は、そもそも観光地に行く気はなかったのだが、なぜかたまたまその日に伊豆に一泊しようと狙いの温泉宿を予約し、後からちょうど河津桜のシーズンであるということに気づいたのである。
河津に行く抜け道、と調べる。東京からはたいてい海沿いの熱海経由の最短ルートに東京から殺到するから、伊豆の真ん中の修善寺を通る道を選んでいった方が近い、というような情報を集め、沼図あたりから伊豆半島に切れ込む戦略で挑む。僕の中で準備は万端である。
平日に、ルートも考え、朝六時ぐらいに出る。つもりが実際には、その予定がちょっと遅れて六時半くらいになる。
いつも昼間に通るときにはさほど混んでいない国道を通って、国道沿いの首都高の入り口まで車を走らせる。バイクだと10分くらいでいつも、いつも、行く道である。
その道が動かない。
いやいや、まだ走り出してもいないから。とりあえずマラソン選手がスタートにつこうとアップし始めた段階に足くじいたぐらいに予想外だし。
その10分の道にほんとに丸1時間はかかった。
よく考えてみると、それまでその道を朝の通勤時間に通ったことがなかった。後、これまでも通ったことがあったが、たいていもっと朝早い6時前の時間だった。
いやでも、ほんとに疲れました。
こんなに、ああだこうだ書く理屈っぽいところもある性格なので、一応調べて、自信はあってこれである。
でも教訓を学んだ。
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