エニカってなんで今注目されてるの？トラブルは大丈夫なの？

今、車好きの間で注目されている「エニカ」といういわゆる個人カーシェアアプリ。使うチャンスを探していましたが、とうとう一度使ってみました。結果、これはほんとに素晴らしいシステムです。

しかし、多くの人が感じているように、事故やトラブルなどがあったら心配だと僕も感じていました。エニカが今なんでこんなに注目されているのか、トラブルは無いのか検証します。

さて、エニカとは、一言で言えば、維持費を安くしたい車の所有者と、いろんな車を安く借りたい人とを繋げたシステムです。

全く種類は違いますが、メルカリなんかに似てるような気がします。メルカリで出品するのはめんどくさくない？ほんとに売れるの？参照。

メルカリを使っている人は単に「安く買えるから」「高く売れるから」で使ってる人がほとんどだと思います。しかし、メルカリは意図してか意図せずにか社会のごみ問題、使い捨て問題に一役買っていると思います。

私自身、使わなくなったら、今までほぼ捨てていました。でも、メルカリで売れるようになってからは、捨てることが少なくなってきました。だけではなく、次に使う人のため、きれいにしてから発送するようにしています。本当によい循環だと思います。メルカリの取り分がもうちょっと少なくなるのを望みますが。

メルカリと同じようにエニカも、個人をつなげるアプリです。でも、メルカリのように全国の人がだれでもというものではなく、都市部に特化したようなシステムだと思います。

車を持っている人と、車を持っていない人の需要と供給をうまく結び合わせたよく考えられた新システムだと思います。

東京で車を持つ人と持たない人
- 東京で車を持っている人の実情。
- 東京で車を持たない人の実情。
エニカの実際とは？
- エニカでは一度は乗ってみたい車に乗れる
エニカについてこれが気になる
結論：エニカはぜひ一度使ってみてほしい

東京で車を持つ人と持たない人

東京で車を持っている人の実情。

地方にすんでいる人からは想像できないかもしれませんが、東京などに住んでいる人はあまり車を使っていません。

でも、ここ重要ですが、たぶんほとんどの人が車を一台は持ちたいとは思っています。

そして、無理して持ちます。

駐車場料金は、私が住んでいる板橋区でも二万円です。

それで、意外と、高い車を持っている人ほど、駐車場料金と車のローンとガソリン代を少しでも何とかしたいと思っていると思います。

東京で車を持たない人の実情。

そして逆に、半分以上の人が車を持っていません。

それでどっか出掛けるときには、少しでも安くレンタカーを借りたいと思っています。

安いレンタカーの普及

レンタカーも、安く借りれるお店が普及してきました。おすすめは、ニコニコレンタカーとタイムズレンタカーです。カーシェアも普及してきました。現在、Dカーシェアを試しに使っています。詳しくはまた別の機会に書きます。こうしたレンタカー屋さんの普及が、「東京暮らし時々ドライブ」を可能にしてきました。

これでも、僕としては十分だと思っていました。エニカを知る前は。

レンタカーでは高い車を借りる人は少数

レンタカーを借りるときに気にするのは、１に値段、２に値段、３、４がなくて…ですけど、(値段を気にしないレベルの人はたぶんほぼ自分の車を所有しているので、)それでも男性に限って言えば、４か５ぐらいに「車種・年式」が来ます。

(妻は、どんないい車を借りてきても、リアクションゼロです。この前キャンペーンでジャガーのE―PACE を安く借りれたことがありました。ちょっとどや顔で妻を迎えに行ったんですが、ほぼノーリアクションでした。いいんです！自己満足ですので！それでも、妻も奥多摩への運転を楽しんでいたので借りて良かったかなと思います。しかし彼女にとって車は「移動手段」のようです。女性すべてがおんなじではないと思いますが。)

でも、所詮４か５です。(ちょっとカッコの前を思い出していただいて。)
家計を押さえるために車を持たないことにしている人が、安いので用が足りるのにそこに追加でお金を出して、車種や年式にこだわろうという気持ちにはならないわけです。

レンタカーは基本回転重視だから

これはレンタカー業界の仕組みにも理由があると思います。

(これは私の単なる想像と分析ですが、)レンタカー屋さんに行って、コストパフォーマンスがいいのは、ビッツとかフィットとかノートなどのコンパクトカーだと思います。

ちょっとセダンにしたり、ワゴンにしようとすると、一気に値段が上がったりします。高級車にするとなおさらです。

東京で住んでいた家の近くのニコニコレンタカー(西台駅店)は、非常に安い値段プラス24時間営業までしてレンタルに力を入れてますが、鬼のように「ノート」が置いてあります。THE 無難な車です。

しかも一昔の格安レンタカーみたいに、20年落ちのオンボロでもなく、結構新し目のきれいな車ばっかなんですよね。

いかに回転してるか、ということだと思います。しかも、割と大量に在庫してるので大丈夫かと間際に借りれるか聞いてみたりすると、全部出払ってたりします。

たぶん、立ち食いそば並みの回転率で利益を出してるんでしょうね。

男性は車にあこがれる生き物

ただ、コンパクトカーしか借りれない現状に甘んじながらも、男性は(たぶん)みな心の奥に、車への憧れ、ロマン、ステータスのようなものを抱いています。

そして、東京に住み、地方の家賃並みの駐車場料金という社会の圧倒的な現実に屈服して、車を持たないという選択をするわけですね。

でも、出来るならあんな車に乗ってみたい、こんな車に一度乗ってみたいと思っています。そこに、エニカという選択肢が登場するわけです。(なんとか無事に着地しました。)

エニカでも、いい車は高いんでしょ？と思うかもしれませんが、そうでもありません。

エニカの実際とは？

エニカでは一度は乗ってみたい車に乗れる

エニカがほんとにうまいところを突いたな、と思うのは、レンタカー屋にはできない事をしていることです。つまり、高い車をほどほどの値段で貸し出すということです。

あとで詳しく話しますが、エニカにも個人カーシェアであることに伴うリスクがあります。レンタカー屋で借りれる車ならレンタカー屋で借りるでしょう。

しかし、憧れの車は、たいてい、採算重視のレンタカー屋にはそもそも存在しません。

僕も、東京に来たばかりの頃、せめてオートマではなくマニュアルにだけでも乗りたい、と思ってマニュアルのレンタカーを一生懸命探しましたが ほぼ０でした。マジか、と思いました。

これもさっき言ったのと同じ理由だと思います。採算が合わないからでしょう。大は小を兼ねるの考え方です。(マニュアルの人はオートマ乗れますが、オートマの人はマニュアル乗れませんので。)

・・ただ、最近になって、このような、男子の心の奥の憧れの気持ちに商いの可能性を見たレンタカー屋さん（タイムズ）が憧れの車を置き始めていますが(都心中心ですが)、一般人が借りれるレベルの金額ではありません。
ちなみに同じ車でエニカとなるとこんな感じです。（24時間の料金です。）

これは一例ですが、手が届くところにポルシェがあります！

どうしてこれが可能なのかは後で話すとして、まずエニカに関するいくつかの疑問に答えてみます。たぶん一番みんなが気になるのは、

エニカについてこれが気になる

トラブルは？保険は？

保険はしっかり入っています。

損保ジャパン日本興亜、または東京海上日動が提供している１日自動車保険にドライバーが加入するシステムとなっていますので、保険の加入漏れを心配する必要はありません。

しかし、10万円の免責があります。

つまり、どんな事故があっても、10万円までは自分で払わなければなりません。擦ってしまって5万円の修理費なら、(オーナーと割合を相談の上ですが)、5万円を払わなくてはなりません。

250万円の事故(どんな事故やねん)ですと、10万円払うことになります。

もちろん、今の時代、対人・対物は無制限です。ただ借りた車両に関しては300万円までの保証です。

つまりは、今回借りたヴェルファイアに乗りながら「全損だけはダメだからね！」と自分に言い聞かせていました。たぶん300万越えるので。

免責は本当に怖いのか

多くの人が引っ掛かるのは「免責」だと思います。

これも、考え方だと思います。

皆さんは、「レンタカー」で借りるとき、免責補償をかけてますか？

何の事を言ってるの？と思う人もいるかもしれません。日本レンタカーとかでもニコニコレンタカーでも、なぜか保険は、「免責」という考え方が徹底されています。

要するに、小さな事故は自腹で解決してください。大きな事故でも免責分(10万とか15万)は払ってください、という考え方です。

レンタカー屋によって言い方は様々ですが、「安心パックにしますか？」とか「免責補償に入りますか」と必ず聞かれます。１日1080円とかです。

これ、皆さんどうしてます？

僕は、基本入らないと決めてます。

えっ、保険はいってないの？と思うかもしれませんけど、これは考え方です。

事故に逢ったら、10万なり15万円を払えばいいと思っています。これまでたぶん100回ぐらい東京でレンタカーを借りてますが、一回も事故に遭ってはいません。単純計算で、140回に1回以上事故をする人は、免責補償をつけた方がいいことになります。

ですから、エニカの「必ず免責10万円」というのは、僕にとって痛くも痒くもありません。(決して裕福という意味ではありません。)

渋滞とかで返す時間に遅れても保険が効くの？

ここが注意すべき点です。

まず、借りている時間にならないと保険が効きません。朝10時から予約したなら10時前には保険が効きません。

遅れた場合ですが、アプリから、「保険を延長してください」と催促が来るようになっています。必ず、延長するようにしましょう。

さて、本題。

何で高い車が安く借りれるの？

→空いている車だから

車を買った人は3%の時間しか使ってなくて、97%は駐車場で眠っているようです。

超もったいないです。

しかし、車を買った人は、最初からエニカで貸そうとか思って買う人は少ないと思います。(これはイメージですが…)

休日にドライブにいくだけのためにローンを組んで愛車を手に入れます。
↓
ローンを返すためにしっかり働くこともあって、意外と車に乗れる日がわずかということに気づきます。
↓
月三万円から六万円という車の維持費が家計を圧迫し始めます。
↓
一万円でも維持費が安くならないかと考え始めます。
↓
エニカで月に数日貸せば、なんと維持費が０になるということに気づきます。
↓
維持費が軽くなり始めます。
↓
できるだけ借りてもらえるよう安くします。

ポイントは、「一万円でも維持費が安くならないか」という、最初のハードルの低さだと思います。

メルカリで五千円売り上げようとすると大変です。なのにエニカでは、使っていない時に車を「貸すだけで」、五千円、一万円が手にはいるわけです。

ほとんどなにも失うことなく、携帯でちょっとやり取りをし、受け渡しをするだけでお金が手にはいるわけです。これほどコスパのいい稼ぎ方はありません。（あくまで私の想像と考えが強めに入った分析ですので）

つまり、「儲けるため」という入り口ではなく、「小遣い稼ぎに」、という入り口ゆえに、安く貸せるわけです。カステラの端っこやリサイクル屋と同じように、今まで捨ててたものを売るという考え方ですね。

他人に車を貸すのは嫌じゃないの？

地方にすんでいる人などは、特にそう思うかもしれません。愛車というぐらいで、恋人みたいなもんですからね。こればっかりは、どうなんでしょう。人それぞれだと思います。(曖昧ですいません。)

ただ、地方のように毎日通勤で使うゆえに車が自分の部屋のようにということは少ないと思います。家族一台ですし、週一ぐらいでしか乗りませんし。愛着の低さも、貸す人が多い理由かもしれません。

でも、たぶん、愛着をローンが上回るからだと思いますが。

他人から車を借りるって気を使わない？

はっきり言って気を使います。

しかしWINWINの関係だと考えると、ずいぶん楽になります。

先日、新型のヴェルファイアをエニカで借りました。また詳しく書きますが、かなり借りるときは神経を使いました。

レンタカーですと、誰もその車に「愛着」はくっついてないですが、エニカでは少なからず車に愛着があるはずです。

でも、借りたときにその二十代の若いオーナーが「車のローンで大変。少しでも維持費を安くできればと思って。」と感情を込めて言っていました。400万前後の車のローンは大変でしょう。

ずいぶん気が楽になりました。

貸す人もずいぶん助かっているわけです。よっぽど運転が下手くそな人でない限り、「車を借りてあげて維持費を負担して助けてあげてる。感謝して。」ぐらいの気楽な気持ちで借りればいいんだと思います。

加えて、多分、はじめて借りる車は緊張します。

私はまだ同じ人から二回借りたことがないので想像にすぎませんが、今度また同じヴェルファイアを借りるとしたらそう気を使わないと思います。いわば慣れたレンタカー屋さんで借りるみたいなものです。オーナーがどんな人で、どんな受け渡しをし、どんな車か、どんな装備はあるか、きれいか、などが一回乗って分かれば、なんのストレスもなく借りれるような気がします。

とりあえず勇気を出して借りてみるべし。