東京に住む二つのメリット 実体験を通して感じたこと

  1. いつか来ると言われている東京の首都直下型地震!「東京で地震が来たらどうなるだろう」と想像して二の足を踏む人もいるかもしれません。僕が東京に住んでみて実感したメリットを取り上げてみます。

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地震ゆえに東京に住まない?

さて、「東京に地震が来るかもしれないので東京に住みたくない」、というのは怖がりすぎだろうか?

そんな風に言う人がいたら、「日本の自然災害で一番死んだ人が多いのって何か知ってる?」と聞いてみたらいい。それはなんと関東大震災なのだ。

関東大震災 火災 焼け野原

京橋の第一相互ビルヂング屋上より見た日本橋および神田方面の惨状/Wikipediaより

なんか歴史の授業で学んだような気がするが、やっぱり自分が経験してないことって忘れるものだ。あの東日本大震災でさえ1万8千人余りなのに、関東大震災は10万5千人余りもの人が死亡したらしい。今から100年近く前(1923年9月1日)の出来事だから、もう経験して生きておられる人はほぼいないのではないだろうか。

今から百年前に東京は焼け野原になっている。

そして、そんな大地震がもういつ来てもおかしくないと聞けばだれでも二の足を踏むだろう。僕がその一人だった。

地震が来たらひとたまりもないと感じた話

 

しかし、ほんとによく考えてみると、怖がりすぎるというのもまた違うのではないだろうかと思う。

これは聞いた話だが、東日本大震災で家を失った人で、二度と地震に遭いたくない!と思った人がいたらしい。まあみんなそう思うだろうが、この人は特にその気持ちが強かったらしく、日本の地層などをしっかり調べて、ここなら絶対に地震が来ないと思ったところに家を建てたらしい。

それが、熊本だったらしい。

 

もうオチは分かったと思うが、そう、東日本大震災で家を失い調べつくして絶対地震が来ないと思って家を建てたところで熊本地震に遭った。もう、キングオブかわいそうな人だ。
特に地震に関しては、予想が難しいというのがよくわかる。

僕が生まれた、静岡県浜松市はもう僕が小学生のころから「いつ東海大地震が来てもおかしくない」と言われている。そう教育を受け、避難訓練をし、建物に気を付けて、早40年近くになる。

僕が気を付けている間に、北海道で地震が起き、阪神で地震が起き、島根で地震が起き、新潟で地震が起き、東北で地震が起き、長野で地震が起き、また北海道で地震が起きた。(正確ではない。イメージです。)もちろん、静岡でも地震はあったが、本気の地震-いわゆる小学生の時から一生懸命避難訓練をしたその訓練が報われるような地震はまだ来ていない。

来る来ると言われてるところで来なくて、『ここは来ないよ』、なんて言われているところで来たりする。
こうなってくるともう、黒ひげ危機一髪状態である。

どこで飛び出してくるか(地震が起こるか)なんて誰も分からない。

日本は、ほぼ黒ひげ危機一髪状態である。

どこに地震が来るかわからない今、東京に地震が来ると断言できる人は一人もいない。次に来るのはどこなのか、まったく分からないのである。
説得力があるようで、まったく説得力がないような説明になってしまった。

でも、僕もいつ来てもいいように準備だけはしている。

 

さてさて、ここ東京に現在なんと1385万人もの人たちが住んでいるらしい。東京に住む人たちそれぞれに住む理由があるんだろうだが、僕が東京に住んでみて、本当に東京に住んでみてよかった!という理由を二つだけ取り上げたいと思う。

東京に住むメリットーその① 飲みに行きやすい

と言っても決して、そんなよく飲みに行っている、というわけではないので誤解されないように!

最初に住んだ足立区に来て、まず驚いたのは、いわゆる赤提灯(あかちょうちん=居酒屋)の数だ。
住んでいたのは特別飲み屋街というわけではない。単なる住宅街だったが、五分歩く範囲に五件以上赤提灯があった。

変に分析好きなところが僕にはあって、この点分析してみると、車社会と電車社会の違いが色濃く表れていると感じる。車に乗っていれば、家まで車で帰宅するので、飲み屋には行きにくい。
ただ、足立区はその当時駅なんかもなかったが、それでも会社にバスなどで行く人がかなり大勢いるのは事実で、バス停もしくは駅から家までは歩き、もしくは自転車なのである。

そんな状況であるから、駅やバス停を降りた男性は、誘惑受け放題の無防備状態に陥る。家に帰る途中に赤提灯が目に入ってくる。ふらっと入るうちに行きつけの飲み屋というのが次第に出来上がり、そのお店の生計を支え始めるのである。(想像です)

地方で車で通勤しているときには、飲酒運転=人生破滅、という恐怖は、どんな酒好きでも免許センターでコンコンとビデオを見せられ諭され頭に染み付くことになる。それを押してまでお酒を飲み車で帰ろうとする人は、ほとんどいないだろう。それに比べて、東京というのは、「滑り台を滑ったら砂場がある」ぐらいに自然に「仕事の帰り道に酒場がある」

東京の居酒屋は、東京に住むストレスを抱える会社員にとっては、(これはもちろん個人的な意見ではあるが)なかばメンタルクリニックのような役割さえ果たしているのではないかとさえ思ってしまう。

東京では、頑張らなくても居酒屋に行ける。

東京のメリットーその② テレビで見る店に行ける

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東京にはおいしい店が多い。

さらに、東京に住んでいると、テレビで流される情報が、「行ける範囲」ということがかなり多い。

東京以外に住んでいる人がおいしそうな店の映像を見ると:「へー、東京ってあんな店があるんだね」となる。しかし東京の人が番組を見ると:「あ、この前いったとこだね。」とか「今度あそこいってみる?」となる。

行こうと思えば行ける店か、行こうと思っても遠くて行けないのとでは、楽しさが何倍も違うのではと思う。

東京にいれば、芸能人が来た店、なんていうのも簡単に行けたりする。
もちろん、だから食べたことがないほどの料理、ていうわけではないけれども、それでも、お店に芸能人の色紙が飾っているお店に行くと、何割り増しか食事がおいしく感じられる。

東京でしか味わえないことなのかも。

 

結局、飲み食いに関することばっかでしたが、東京はやっぱりその点でどこよりも恵まれていると感じます。ラーメン、イタリアン、和食、フレンチ、中華、ありとあらゆる居酒屋。
なんでも東京にはあるというだけで、東京に住む価値があるのかもしれません。

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東京に住み始める人の中には、どんな仕事をするかもう決まって引っ越す人も多いことだろう。しかし、東京で一から仕事を探す人も多いのではないかと思う。僕がどう仕事を見つけたが何かの参考になればと思います。 苦労したことがなかった若い頃 ...

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