島の外になかなか出回らない貴重な喜界島のきび砂糖。他と何が違う?

こんにちは。喜界島に住んで一年になるスミながらです。
喜界島の砂糖が体にいいと聞いたことがあるかも知れません。本当なんでしょうか?これを見ている方は、砂糖は甘ければいいという大半の人とは違いこだわっている方だと思います。流通量の多い上白糖や三温糖、さらには黒糖とはどう違うのかも含めてまとめてみました。

この記事を読めば、喜界島の砂糖について理解できると思います。是非使ってみたいとも思うはずです。

喜界島に住んで、実際にきび砂糖を使っています。実際に見て触った体験をお伝えできると思います。

島の外になかなか出回らない貴重な喜界島のきび砂糖。他と何が違う?

上白糖や三温糖、黒糖との違い。

まず。三温糖が体にいいという先入観はないですか?それは、完全なる間違いです。確たる私がそうでした。茶色い色=体に良さそう、っていうふうに思って三温糖買っている人、かなり多いんじゃないんでしょうか?

サトウキビを煮詰めて取り出したものが「黒糖」です。

その煮詰めたものを遠心分離期にかけ結晶化させたものが「きび砂糖

それをさらに煮詰めたりろ過したりして精製して糖分のみを取り出したものが、「上白糖」です。

じゃ、「三温糖」は?

実は、「上白糖」を作るときに残ったものをさらに加熱して取り出したのが「三温糖」なんだそうな。つまり、成分的には「上白糖」とほとんど変わりない。

これもちょっと周知した方が良くないですか?絶対体にいいって三温糖買っている人いるし。そう思ってなかったですか?そもそも、僕、そ思ってたし。

三温糖は、上白糖とほぼ成分同じです!

きび砂糖はなぜ料理上手に好まれるのか?

きび砂糖を使うと料理がまとまるようになったというプロや主婦の声を、ネットで見ると見つけることができます。

なぜでしょうか?きび砂糖には、普通の砂糖にはないミネラルや栄養分やサトウキビの風味が残っています。それで、単に普通の砂糖では甘みしか加わらないところを、きび砂糖がコクや深みを加えてくれからです。

実際に、比べてみました。左が三温糖、右が喜界島のきび砂糖です。

見た目は似てますよね。おんなじようなものに誤解されるのもわかります。
食べてみると、三温糖は、すぐに甘みが来るという感じです。ストレートな甘さです。きび砂糖は、まず口に含むと、ザラザラという感じが来てからゆっくり甘味がきます。ほのかに黒糖の風味もして来ます。やさしい味ですね。

きび砂糖を使えば料理が上手になりますよ。

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「大地を守る会」でも採用されています

大地を守る会の砂糖(喜界島育ちのさとうきび粗糖) | 有機野菜や自然食品の購入は大地を守る会のお買い物サイト
大地を守る会の砂糖(喜界島育ちのさとうきび粗糖)|種子島産と比較すると、粒子が少し小さめで、若干しっとりしています。コクと少しの酸味も感じられるので、お料理全般にお使い頂けます。

土地に恵まれた喜界島の環境

喜界島はサトウキビの栽培に適しているそうです。

サンゴ、つまり石灰でできているため土壌はアルカリ性です。この土壌がサトウキビ栽培に最適だそうです。

こうした理由から、約18%から21%という日本でも高い糖度を誇る良質なきび砂糖ができるそうです。喜界島のきび砂糖がおいしいという人が多いのも納得できます。

なぜきび砂糖が多く流通していないのか?

では、なぜこんなにいいものが知られていないんだろうと思うかも知れません。

使いやすいのは上白糖

一つの理由はきび砂糖が用途を選ぶからだと思います。

風味やミネラルを余計なものと感じる人もいますし、料理の味を邪魔すると感じる人もいます。その点、万能選手がみんなが使っている上白糖です。単なる甘みだけを提供してくれるところが使いやすいと言うわけです。

例えるなら、上白糖は真っ白な印刷用紙、きび砂糖は和紙のようなものです。印刷用紙は何にでも使えます。和紙は、と言うと、その風合いや柄が邪魔になる時もありますよね。

上白糖は万能ですが、最優秀ではありません。

メーカーの単一生産

もう一つはメーカーの生産方式も関係していると思います。

メーカーは大量生産、大量出荷することによって利益を確保しています。そのためには、味を統一しなければなりません。上白糖の味が、生産地ごと、季節ごと、年ごとに違うと言うのでは、販売が複雑になるので大手はやりません。

喜界島の上質なミネラルが含まれたきび砂糖も、その個性や優れた風味を持ちながら、海を渡っていき、「もうその個性はいらないから!」と、大勢の他の場所から来た外国の原料と混ざってどこに行ったか分からなくなるわけです。

企業の事情で良いものが埋もれてしまうのはちょっと残念です。是非良いものを使っていきたいですね。

喜界島は長寿の島。

喜界島は長寿の島だと知っていましたか?二年前まで、世界最高齢のおばあちゃんがご存命でした。

その理由の一つに、黒糖やきび砂糖、黒糖焼酎、サクナ(島の至る所に生えている野草)などを日常的に摂っているからだと言われています。

元気なおばあちゃん、おじいちゃんが確かに多いです。年齢を聞いてみると、80を超えても一人で暮らしていて元気な方が大勢いますね。自然の恵が体を元気に保っているんだと思います。

長生きの島として喜界島が取り上げられたそうです。

その原因、Xにあり! - フジテレビ
その原因、Xにあり! - オフィシャルサイト。誰しもが気になっている身近なお悩みを取り上げ、専門家とともに“その原因”を解明し、どうすれば解決できるかを究明していく番組です。
島では、多くの人が日常的にきび砂糖を使って人が日常的にきび砂糖を使っています。黒糖やきび砂糖、黒糖焼酎などがもちろん、味がいいから、ということに加えて、安く手に入れることができるからです。
島のお店で普通に、きび砂糖を買うことができます。島では「粗目(ザラメ)」と呼びます。そして、毎年二月ごろに、島民は一度だけ20キロ単位できび砂糖を注文することができます。4000円くらいだったと思います。もちろん自分だけでは消費できないです。みんな、知人や友人に郵送したりしてます。うちも小分けにして配りました。喜ばれましたよ。
いつも使う砂糖を是非、きび砂糖に変えてみるのはいかがですか?五年、十年後に違いが出てくるかも知れません。

ここまで来たら手に入れたいと思う人もいるはず。

ネットで手に入れられる時代になりました。

クリックだけで、こんな離島で生産されている貴重な砂糖が手に入ります。もしよろしければどうぞ。

喜界島では、ほとんどのサトウキビが、三井グループの大きな製糖工場によってきび砂糖に変わります。ただ、小さな工場ではまだまだ純粋な黒糖が作られています。是非、喜界島のミネラルたっぷりの黒糖も味わってください。

ちょっと送料かかりますが。

ちょっとパーケージは古めかしいですが。

黒糖を買う時注意するべき一つのこと

黒糖と書いてあっても、純黒糖ではないことが多いです。

黒糖100パーセントでなくても、黒糖と表示ができるため、知らずに買う人もいます。純黒糖ではないものは、成分を見てみるとわかりますが、きび砂糖に蜂蜜などを加えて黒糖っぽくしています。加工黒糖なんて正直に書いてある商品もありますね。でも、やっぱり、黒糖を食べるなら、純黒糖が懐かしくやさしい味がします。是非注意なさってください。

黒糖全部が純粋な黒糖ではありません。

 

もし良ければ参考にしてください。

以上、喜界島のきび砂糖についての特集でした。

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